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「二宮尊徳を語る」中桐万里子」先生の講演を拝聴しました。

2013年05月15日

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先日、住友クラブ(大阪市西区)で行われた、凜の会主催の中桐万里子先生の講演会に参加させていただきました。
中桐先生は、二宮尊徳の七代目子孫に当たりますが、現在、臨床教育学専門に、現在レレイト代表、京都大学博士(教育学)、関西大学院大学 講師、国際二宮尊徳思想学会 常務理事としてご活躍されています。



今回は、「二宮尊徳を語る」をテーマに、ご講演を拝聴しました。


1)実践家、二宮尊徳(1787~1856)の姿
・遺言:"名をのこさず、おこないをのこせ"
・敵にみえる相手を味方に(敵とは主に自然環境を含む外的要因)
2)実践を押し出すパワー・エネルギー
・知る、よくみる、受け入れる
・無力と無知の区別
3)実践が生み出す「実り」
・ドラマ(=徳)との出会い
・現場主義的実践としての「報徳」
・心田の豊かさ(至誠)×田畑の豊かさ(実行)
4)実践モデルの特徴
・giveにこそある誇り
・一人ひとりが主役になること
 「わたしの村」という意識の芽生え
・未来へのループ
村人に、水車を例えて説いた報徳思想や、
茄子の味で、冷夏を予測し田んぼの稲を、ヒエや粟、蕎麦に植え替えたことで、
予測通り冷夏で凶作となったが、村人からは餓死者は出なかったなど、
尊徳の現実的実践事例をお話いただきました。
実践からでた思想
「道徳無き経済は犯罪、経済なき道徳は寝言」
田の草は あるじの心次第にて
米ともなれば荒地ともなる
父母も その父母も我身なり
われを愛せよ我を敬せよ


            二宮金次郎の道歌より


私も経営者として、一人ひとりが主役になる職場づくり
モノづくりとして単なる社員(作業者)養成ではなく職人(生活の芸術家:ジョンラスキン思想)を
育成する場づくりに邁進し、実践知を高めたい思いです。
中桐先生、ありがとうございました。
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