「板バネの材質・解説」

板バネの材質を　ご説明します。

一般的によく使用される板バネ（板ばね）バネ材としては、
ステンレス系：SUS304　CSP　H材と、
鉄系：炭素工具鋼鋼材（SK材）です。

板バネとして、成形（トリミング・曲げ)を行う場合,ステンレス系のバネ材は、
すでにバネ特性をもった材料を、成形することになり、一般的に１ｍｍ以上の板厚の、
曲げ加工は非常に困難です。（困難ですが、可能です）
成形後、熱処理は行いませんので、必要であれば高精度な板バネ（板ばね）を製作することが
可能です。（低温焼き鈍しを行う場合はあります）

次に、炭素工具鋼鋼材（SK材）ですが、熱処理前と、熱処理後（リボン鋼）があります。
SUP材の代用として、最近はよく使用されています。
成形として、曲げ加工を行うものは、熱処理前の材料で、まだバネ特性が低い状態の
ものを曲げてから、熱処理を行います。この場合、熱影響で変形が生じますので、
曲げ精度は望めません。ただ、バネ特性は最も高いです。

次に接点など、通電性を重視する板バネの材質ですが、
一般的には、リン青銅のバネ材（C5210)を使用します。
すでにバネ特性をもった材料ですので、必要であれば高精度な成形が可能です。

他にも、板バネの材質はありますので、こちらのページに詳しく記載しております。
ご参考にしていただければと思います。

板バネの製作事例はこちらから、
(さまざまな形状を、ご覧いただけます）