SUS631 t0.3の板バネを製作しました。写真は熱処理前ですが、SUS631は析出硬化系ステンレスで、一般的なSUS304などステンレスは、熱処理による硬化はできませんが、析出硬化系ステンレスは、熱処理を行うことにより硬度をあげることができる、珍しいステンレスです。
析出硬化系のステンレスであるSUS631は、一般的なオーステナイトステンレスとは違い、熱処理による硬化が可能となり、高強度な板バネを製作することができます。高強度板バネとして使用ができますが、耐食性はオーステナイト系よりも劣ります。
弊社の既存金型により、様々な加工を金型レスで行うことができるので、初期費用を抑えた加工が可能です。独自の金型技術によって、SUS304だけではなく、631などの特殊な材質の加工も行なっております。また、金型レスでは加工できない、細かい加工や複雑な形状も簡易金型を製作することにご対応可能にし、本作金型よりも簡易的に製作するので金型費用も抑えることが出来ます。
金型レス・簡易金型で板バネを製作することにより、金型プレス加工であれば1.5ヶ月〜2ヶ月掛かるような加工も2週間ほどで加工が可能です。1週間以内のご対応も可能な形状もありますので、お気軽にお問い合わせください。
金型レス・簡易金型は、初期費用を抑えたり、短納期化だけでなく、小ロットに特化した加工方法ですので、最小ロットは1個から加工は可能です。ただし、その分加工費がその数量に掛かってしまいますので、単価は上がります。
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ステンレス系の薄板・板金パーツや、ステンレス系板バネにはSUS304-CSPが最もよく利用されていますが、板バネにはバネ特性の低い順に1/2H,3/4H,Hと一般的には、3段階で、用途に応じて使用されています。
シムに使用する材料としてもSUS304-CSPが一般的で、2B材に対し材料費はある程度高くなりますが、板厚精度が高いことから、ご指定の無い場合弊社ではCSP材を使用しています。
また、SUS304 CSPよりさらに高いバネ特を要する板バネには、SUS301 CSPを使用しています。
SUS301もSUS304と同じくバネ特性は一般的に3段階で用途に応じて利用されています。
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鉄系板バネとしてはSUP材となりますが、薄板バネ材としては入手困難な板厚もありますので、弊社ではお客様ご承諾の上、類似材として曲げ成形の多い板バネにはSK材(生材)を使用し、成形後焼き入れ焼き戻しの処理を行い、主に平板の形状カットのみの板バネには焼き入れリボ鋼をよく使用しています。
Sk材とはバネ用炭素鋼帯の一種で、焼入れリボン鋼とはバネ用炭素鋼帯に熱処理(焼入れ焼戻し)を施して製造される焼入鋼帯で、主に薄板バネや、ゼンマイバネ、刃物に使用されています。
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