「こだま」がご提供できること
製作枚数 | 1枚から数千枚まで |
主な板厚 |
t0.005~t0.5 SUS304H0.1t~0.2tは0.01mm刻みで材料在庫有り。 高精度な板厚公差±3μが必要な場合は、材料入手に時間が かかる場合がありますので、事前にお知らせください。 |
材質 | さまざまな材質に対応。材質一覧は、こちらから |
加工サイズ | φ0.4~300×800mm ※市販材サイズにより、シムリングのサイズには限界は生じ ますが、分割対応は可能です。 |
製作期間 | 最短翌日発送(特別価格となります) ※サイズ300×300以内 |
糸面取り不要 | 極薄のシムリングにも対応できる、高精度なカット技術です ので、バリやカエリはほぼ無く、ほとんどの場面で糸面取り 不要で使用頂けます。 |
刻印 | t0.01からのシムリング(金属箔)への刻印加工が可能 (板厚、ロット番号等の印字) |
シムリングの製作事例は、こちらから
各種シムプレート製作も、対応しています!

加工方法について技術情報
糸面取り不要
極薄のシムリングにも対応できる、高精度なカット技術ですので、バリやカエリはほぼ無く、ほとんどの場面で糸面取り不要で使用頂けます。
形状・枚数・精度に合わせた製作方法の選択
板厚や形状によって、加工による歪みが出る場合があります。精密な機械等のシムリングとして使用する場合は、この歪みが悪影響を及ぼすため加工による歪みをほぼゼロで加工しています。ただし、箔材になると材料自体に反りがあったりもします。加工による歪みでは無いので、箔材は使用の際に押さえると平らには戻ります。
また、枚数に応じて加工方法を変えることにより最適な、シムリング製作が可能となります。
![]() ワイヤーカット加工 |
![]() エッチング加工 |
![]() レーザー加工 |
![]() プレス加工 |
シムリングにおける、各種製作方法の特徴
1)レーザー加工
t0.05~対応可能(熱歪による限界値)で、製作コスト的に量産には不向きです。
2)ワイヤーカット加工
t0.03~対応可能(熱歪による限界値)で、材料を重ねて形状カットを行うことが
出来るので、同一形状・板厚違いのシムプレート製作が可能です。
3)エッチング加工
t0.005~対応可能(材料そのものの凸凹は生じています)で、
中量の量産に適しています。
4)プレス加工
t0.1~対応可能で、金型の初期費用は生じますが、量産用(1000枚~)として、
製品単価を安価にすることが可能です。
刻印加工
同形状各板厚の刻印 |
さまざまな形状への刻印 |
※刻印の詳細は、こちらから
製作サイズφ0.4~(投影機画像中心部)
お問い合わせ方法
シムリング製作におけるお問い合わせは、図面もしくはラフスケッチに、材質・製作数を記載いただき、「お問合せフォーム」から、ご連絡いただければ、お見積りが可能です。
シムリング使用される材質詳細
使用用途によって、材料硬度等細かく区分されていますので、各種材質の詳細を表示しています。
1)ステンレス鋼帯(SUS-CSP)
シムリングに使用する材料としてもSUS304-CSPが一般的で、2B材に対し材料費はある程度高くなりますが、
板厚精度・硬度が高い、SUS304-CSPが最もよく利用されています。
また、SUS304 CSPよりさらに高い硬度を要するシムリングには、SUS301 CSPを使用しています。
ここでは、念のためCSP材の詳細を記載しています。
▼表1、SUSーCSPの板厚表
(メーカーの自主基準であり、流通で一般入手できない板厚もあります)
SUS-CSP材の標準板厚(JIS G 4313) | |
---|---|
材質 | SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS420J2-CSP・SUS631-CSP・SUS631J1-CSP |
板厚 mm | 0.10、0.12、0.15、0.20、0.25、0.28、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.6、・0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50 |
▼表2、JIS G 4313 SUS-CSP材の板厚寸法公差表
SUSバネ材板厚公差(JIS G 4313の厚さの許容差)単位mm | |
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SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS420J2-CSP・SUS631-CSP・SUS631J1-CSP | |
板厚 mm | 材料幅(250以上600未満) |
0.10以上 0.16未満 | ±0.020 |
0.16以上 0.25未満 | ±0.030 |
0.25以上 0.40未満 | ±0.035 |
0.40以上 0.60未満 | ±0.040 |
0.60以上 0.80未満 | ±0.045 |
0.80以上 1.00未満 | ±0.050 |
1.00以上 1.25未満 | ±0.050 |
1.25以上 1.60以下 | ±0.060 |
▼表3、SUS-CSP材の性質
種類の記号 | 調質記号 | 硬度(Hv) | 引張強さ(N/㎜2) | 伸び(%) |
---|---|---|---|---|
SUS301CSP | 1/2H | 310以上 | 930以上 | 10%以上 |
3/4H | 370以上 | 1130以上 | 5%以上 | |
H | 430以上 | 1320以上 | - | |
EH | 490以上 | 1570以上 | - | |
SUS304CSP | 1/2H | 250以上 | 780以上 | 6%以上 |
3/4H | 310以上 | 930以上 | 3%以上 | |
H | 370以上 | 1130以上 | - | |
NSS431 DP-2 | - | 340~400 | 1200(参考値) | 9%(参考値) |
SUS420J2 | 0 | 210以下 | - | - |
析出硬化系 | 熱処理後硬さ(Hv) | |||
NSSHT1770 | - | 280以上 | - | 450以上 |
SUS631CSP | 0 | 200以下 | 1030以下 | 345以上 |
1/2H | 350以上 | 1080以上 | 380以上 | |
3/4H | 400以上 | 1180以上 | 450以上 | |
H | 450以上 | 1420以上 | 530以上 |
2)冷間圧延鋼帯<焼き入れリボン鋼(SK材)>
鉄系シムリングとして使用される材料として、板厚精度・硬度が高い焼き入れリボン鋼(SK材)が、一般的です。
▼表4、冷間圧延鋼帯<焼き入れリボン鋼(SK材)>の標準板厚表
(メーカーの自主基準であり、流通で一般入手できない板厚もあります)
焼き入れリボン鋼の標準板厚 | |
---|---|
材質 | ばね用冷間圧延鋼帯(SK材)を焼き入れしたもの |
板厚mm | 0.10、0.13、0.15、0.18、0.20、0.23、0.25、0.28、0.30、0.33、0.35、0.40、0.45、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、2.0、2.5、3.0 |
▼表5、JIS G 3311 冷間圧延鋼帯<焼き入れリボン鋼(SK材)>板厚寸法公差表
SK4,SK5 | ||
---|---|---|
板厚mm | 材料幅200mm以上 | 材料幅200mm以上500mm未満 |
0.10未満 | ±0.012 | - |
0.10以上 0.15未満 | ±0.015 | - |
0.15以上 0.25未満 | ±0.020 | ±0.025 |
0.25以上 0.40未満 | ±0.025 | ±0.035 |
0.40以上 0.60未満 | ±0.035 | ±0.040 |
0.60以上 0.90未満 | ±0.045 | ±0.055 |
0.90以上 1.20未満 | ±0.055 | ±0.070 |
1.20以上 1.60未満 | ±0.070 | ±0.080 |
1.60以上 2.10未満 | ±0.075 | ±0.090 |
2.10以上 3.00未満 | ±0.080 | ±0.090 |
▼表6、バネ(ばね)用冷間圧延鋼帯の調質と硬さ(HV)
種類の記号 | 焼きなましをしたもの | 冷間圧延をしたもの | 焼き入れ焼き戻しをしたもの |
---|---|---|---|
SK5-CSP | 190以下 | 230~270 | 350~500 |
SK4-CSP | 200以下 | 230~270 | 400~600 |
3)銅・銅合金・銅合金
1.りん青銅・バネ用リン青銅板(C5191P・C5210P等)- 市場の導通性性重視の製品にはC5191がよく利用されていますが、硬度を要するシムリングには、C5210が利用されています。
- 2.ベリリウム銅板(C1720P等)
- リン青銅より硬度を必要とする場合、ベリリウム銅板(C1720P)が使用されています
- 3.洋白(C7521,C7701)
- 導通性、耐食性に富む材質として、シムリングに使用される場合があります。
▼表7、銅・銅合金・銅合金標準板厚表
(メーカーの自主基準であり、流通で一般入手できない板厚もあります。)
バネ用ベリリウム銅,リン青銅、及び洋白の標準板厚 | |
---|---|
材質 | C1720、C1700、C7701,C7521,C5210,C5191 |
板厚 mm | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.35、 0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
真鍮 | |
---|---|
材質 | C2801 |
板厚 mm | 0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.4、1.5、1.6、2、2.3、2.5、2.6、3、3.2、3.5、4、5、6、8、10 |
タフピッチ銅 | |
---|---|
材質 | C1100 |
板厚 mm | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
無酸素銅 | |
---|---|
材質 | C1020 |
板厚mm | 0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、 1.6、2.0 |
▼表8、ばね用ベリリウム銅,リン青銅、及び洋白の板厚寸法公差表
板厚mm | 材料幅200以下 C1700,C1720 |
材料幅400以下 C5210,C7701 |
---|---|---|
0.05以上 0.08以下 | ±0.005 | |
0.08を越え 0.15以下 | ±0.008 | |
0.15を越え 0.25以下 | ±0.013 | |
0.25を越え 0.4以下 | ±0.018 | |
0.4を越え 0.55以下 | ±0.020 | |
0.55を越え 0.7以下 | ±0.025 | |
0.7を越え 0.9以下 | ±0.030 | |
0.9を越え 1.2以下 | ±0.035 | |
1.2を越え 1.5以下 | ±0.045 | |
1.5を越え 2以下 | ±0.050 |
▼表9、ばね用ベリリウム銅,リン青銅、及び洋白の性質
種類の記号 | 調質記号 | 硬度(Hv) | 引張強さ (N/㎜2) |
伸び(%) |
---|---|---|---|---|
C5191(りん青銅2種) | 1/2H | 150~205 | 490~610 | 20%以上 |
H | 180~230 | 590以上 | 8%以上 | |
C5210(バネ用りん青銅) | 1/2H | 140~205 | 470~610 | 27%以上 |
H | 185~235 | 590以上 | 20%以上 | |
C7521(洋白2種) | 1/2H | 120~180 | 440~570 | 5%以上 |
H | 150~210 | 540~640 | 3%以上 | |
C7701(バネ用洋白) | 1/2H | 150~210 | 540~655 | 8%以上 |
H | 180~240 | 630~735 | 4%以上 | |
C1700(ベリリューム銅) 時効効果処理後 |
1/4H | 330~410 | 1100以上 | 2%以上 |
H | 360~430 | 1230以上 | - | |
C1720(ベリリューム銅) 時効効果処理後 |
1/2H | 345~430 | 1180以上 | 2%以上 |
H | 380~450 | 1270以上 | - |
取扱い材料一覧
鉄系 | SPCC(鉄)、ブリキ(スズ鍍金鋼材)、SK(生・焼き入れリボン鋼) |
ステンレス系 | SUS304:BA、1/2H 3/4H・H・EH |
SUS301:1/2H・3/4H・H・EH | |
SUS316、SUS631、SUS430、SUS410 | |
パーマロイ材 | 42アロイ、50アロイ、インコネル、インバー |
銅系 | C1100P(タフピッチ銅) |
C2801(真鍮) | |
C5210P(りん青銅板二種)、C5210(バネ用りん青銅板) | |
C7521(洋白板二種)、C7701(バネ用洋白板) | |
C1700/C1720(バネ用ベリリューム銅) | |
その他 | チタン、チタンバネ、モリブデン |
弊社へのご質問の多い材質、またはご依頼いただく製品の、主流材質の性質を記載していますので参考にしてください。
シムリングに使用される材質の特性
シムリングに使用される材質には、ステンレス系、鉄系、銅系の三種類がありますが、使用環境によってチタン、インコネルを使用することがあります。ここでは、主となるステンレス系、鉄系、銅系の、材質・板厚・特性を、中心にご紹介します。
●炭素工具鋼および焼き入れリボン鋼
鉄系バネ材として、SUP材相当品として、近年使用されている材質です。バネ特性は特に高く、材料費も安価ですが、曲げ成形が必要な形状では、生材からの成形となり、成形後熱処理を行いますので、大量生産の製作方法でないと、形状精度が悪くなります。また、鉄系ですので、表面処理をしないと錆びてしまいます。板バネには、SK85(SK5)が主流に使用されています。最近では、SK5の異方性及び軟化抵抗改善鋼として、NKS80が市場に出ています。
用途:シムリング、各種産業機器用板バネ・ワッシャー、クラッチ部品、ぜんまい、のこ刃、座金等
●べーナイト鋼
一般的にみがき特殊帯鋼材に、熱処理(オーステンパ処理)を行って、べーナイト組織にしたもので、硬くて、機械的性質の高い材質ですが、板バネの成形においては、リボン鋼と同じ製法になります。恒温変態処理によって高強度と同時に加工性の優れ曲げ加工、軽度の絞り加工が可能です。JIS鋼種では、S55C-CSPB、S60C-CSPB、SK5-CSPB etcとなります。
用途:シムリング、各種産業機器用板バネ、クラッチ部品等
●ステンレス系材
錆びに強いということで、広く使用されている材質です。バネ特性は、リボン鋼よりは低いですが、用途においては十分な反発力、復元性を持っています。曲げ加工においても、バネ材そのものを成形することができるので、特にt0.5以下では、少量製作でも精度の高い、板バネを製作することが可能です。
用途:シムリング、各種精密板バネ、シム板、各種産業機器・建築・民生機器部品等
●銅系材
通電性重視の、接点などに広く使用されています。薄くて小さな板バネから、微細加工まで加工性に優れた材質で、電子部品・弱電部品・電機部品には欠かせない材質です。リン青銅が広く使用されていますが、バネ特性はステンレス系に比べて低いですが、板金加工における曲げ・絞り加工性がよく、電気・熱の電導性に優れ、耐摩耗性も高い材料です。また、はんだ付けやメッキしやすい材料です。短所としては、表面酸化が生じやすいため、メッキ処理を行う必要があり、メッキ工程を省くために、耐食性に優れた洋白を使用する場合があります。通電性・バネ特性を求める板バネ・接点等では、析出硬化処理で高いバネ特性がえられるベリリウム銅が使用されています。
材質 | 使用用途 |
真鍮 | シムリング、シムプレート、電池バネ・各種端子・ハーネス端子 |
リン青銅 | シムリング、シムプレート、各種接点、コネクター |
洋白 | シムリング、シムプレート、医療機器・眼鏡部品 |
ベリリュム銅 | シムリング、シムプレート、リードフレーム、電子部品用コネクター、ソケット、リレー |
●チタン合金
強い耐食性を求められる環境で、使用される材質ですが、熱処理によって硬度を上げることができます。
用途:化学工業・電力・航空機産業・医療器具・宇宙開発設備等
●インコネル
高温下の環境で、使用される材質ですが、熱処理によって硬度を上げることができますがバネ特性は低いです。
用途:航空機・発電用のガスタービンやバネ
耐熱性のある材料について
耐熱温度は実験データをもとにした温度を示すもので、あくまでも目安となります。また使用する状態にも左右され、動的使用・静的使用もしくは、使用環境が酸性かアルカリ性かなどの腐食環境も耐熱性に影響を与えます。
耐熱性のあるバネ材の種類
①合金工具鋼
合金工具鋼のうち、熱間金型などに大量に使用される SKD 系熱間金型用鋼は高温強度が高くバネ用材料としても使用されるています。一般的な流通経路では入手できません。SKD, SKH 系工具鋼は、500~550°C の焼戻しにより析出硬化がえられ、比較的高温環境でも使用されていますが、板バネ材としては流通していませので入手困難ですのでご参考に。
②Fe基超合金
高温における酸化および腐食が少ない。これら に高温強度を付与したのが Fe基超合金で、耐熱材料としては,マルテンサイト系耐熱鋼と、Ni/Co基超合金の中間に値します。
③Ni基超合金
インコネル718は、Ni基超合金の中では最も使用範囲の多い合金です。用途としては、航空機部品および発電用のガスタービン等に使用されているほか、, ファス ナーやバネとして使用されています。 インコネル750 は インコネル600 に AI, Ti および Nb を添加した材料で、Ni 含有量が多いため比較的高温まで材料特性は安定していて、発電用ガス タービンや、ボルトやバネなどに広く使用されています。
耐熱温度の参考資料
市場にある材料 | 使用温度(℃) |
硬鋼線・ピアノ線 | 150 |
オイルテンパー線 | 250 |
ステンレス鋼線 SUS304-WPB | 300 |
ステンレス鋼線 SUS631J1-WPC | 350 |
インコネル600 | 350 |
インコネルX-718 | 650 |
インコネルX-750 | 650 |
材料では識別しにくいので、サンプルでご紹介します。
![]() リボン鋼 |
![]() べーナイト鋼 |
![]() ステンレス鋼 |
![]() リン青銅 |
![]() 洋白 |
![]() ベリリュム銅 |
![]() チタン合金 |
![]() インコネル |
