薄板・微細・精密金属加工のこだま製作所の「シムプレート(シム板)」事例紹介です。

「シムプレート(シム板)」事例紹介

シムプレート は、主に高さ調整で使用される金属プレートです。高さ調整いも、字の通り高さを合わせるために使用される他、プレス金型などの平行を出すために使用します。こだま製作所では、JIS規格レベルの板厚公差から±0.003(SUS304 t0.2以下のみ)高精度シムプレート、耐食性に優れたシムプレートも製作しておりますので、詳しくは、シムプレート製作技術ページをご覧ください。

シムプレート事例写真

シムプレートの材質について

シムプレートによく使用される材質は、鉄系、ステンレス系、銅系と様々ですが、テープ形のシムプレートはゲージ鋼、スペーサーとしてのシムプレートはSUS304が多いのではないでしょうか。ゲージ鋼は幅が狭く、手のひらサイズのシムプレートを製作することができないため、板厚公差の精度もよく、耐食性にも優れていることから弊社ではオーダー製作ではステンレスシムプレート多く製作しています。下記は、弊社で取り扱いのある材質について記載しておりますので、ご覧ください。

ステンレス

炭素鋼と並んで、よく使用されている材料としてステンレスがあります。ステンレスは炭素鋼と違い、耐食性に優れているため油が使用できない場所や、食品加工機や医療機器など衛生的な理由から使用できな部位に使用されることが多いです。また、板厚の種類が豊富なことも特徴で、最薄の材料ですと5ミクロンからあります。 また、t0.2以下のステンレスは、板厚公差±0.003のシムプレートが製作できます。

材質SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS316-CSP・SUS631-CSP
板厚(mm) 0.005、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.25、0.28、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50、2.00

*材質によって、取り扱いのある板厚はことなります。

炭素工具鋼

炭素工具鋼(SK材)は比較的板厚が高精度に作られています。また材料幅も300mmなどもあるため、大きめのシムプレートも製作できるほか、板厚の種類も豊富なため また、炭素鋼でも材料の製作の時点で熱処理された焼き入れリボン鋼という材料があります。リボン鋼であれば、低温焼き鈍しをしない場合は精度が出せるようになります。ただ、リボン鋼のデメリットとしては、硬度の高い材料ですので必ず曲げRが必要となります。

冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き鈍ししたもの
板厚(mm) 0.30、0.40、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、1.75、1.80、1.90、2.00、2.20、2.30、2.50、2.60、2.80、3.00
冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き入れしたもの
板厚(mm) 0.05、0.10、0.13、0.15、0.18、0.20、0.23、0.25、0.28、0.30、0.33、0.35、0.40、0.45、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、2.0、2.5、3.0

詳しくは、豊富な薄板金属の在庫をご覧ください。

銅・アルミ系材料

導電性が必要であったり、軽量化が求められる製品には、銅系やアルミ系のシムプレートが使用されます。

無酸素銅

材質C1020
板厚(mm) 0.1、0.2、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0

タフピッチ銅

材質C1100
板厚(mm) 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0

リン脱酸銅

材質C1220
板厚(mm) 0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.2、0.25、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0

リン青銅

材質C5210,C5191
板厚(mm) 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.35、 0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0

真鍮

材質C2680・C2801
板厚(mm)0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.4、1.5、1.6、2、2.3、2.5、2.6、3、3.2、3.5、4、5、6、8、10

純アルミ

材質A1050
板厚(mm) 0.1、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5

アルミ合金

材質A5052
板厚(mm) 0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5

シムプレートの板厚精度について

酸化の心配がない箇所においては、板厚精度を基準に材質を選ぶこともあります。材質により、板厚の種類が豊富であったり、板厚精度がことなります。基本的にはJIS規格を基準としますが、材料メーカーが独自基準を設けている場合は、JIS規格よりも優れた精度の場合があります。(下記は、JIS規格を掲載しております。)

 ステンレスの板厚公差(JIS規格)

SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS420J2-CSP・SUS631-CSP・SUS631J1-CSP
板厚 mm材料幅(250以上600未満)
0.10以上 0.16未満 ±0.020
0.16以上 0.25未満 ±0.030
0.25以上 0.40未満 ±0.035
0.40以上 0.60未満 ±0.040
0.60以上 0.80未満 ±0.045
0.80以上 1.00未満 ±0.050
1.00以上 1.25未満 ±0.050
1.25以上 1.60以下 ±0.060

工具用炭素鋼(SK5)の板厚公差

板厚mm材料幅200mm以上材料幅200mm以上500mm未満
0.10未満 ±0.012 -
0.10以上 0.15未満 ±0.015 -
0.15以上 0.25未満 ±0.020 ±0.025
0.25以上 0.40未満 ±0.025 ±0.035
0.40以上 0.60未満 ±0.035 ±0.040
0.60以上 0.90未満 ±0.045 ±0.055
0.90以上 1.20未満 ±0.055 ±0.070
1.20以上 1.60未満 ±0.070 ±0.080
1.60以上 2.10未満 ±0.075 ±0.090
2.10以上 3.00未満 ±0.080 ±0.090

銅系(無酸素銅、タフピッチ銅、リン脱酸銅、真鍮)

厚さ400以下
0.10以上 0.15以下 ±0.02
0.15を超え 0.25以下 ±0.02
0.25を超え 0.35以下 ±0.03
0.35を超え 0.50以下 ±0.04
0.50を超え 0.80以下 ±0.04
0.80を超え 1.2以下 ±0.05
1.2を超え 2.0以下 ±0.06

アルミ系(A1050)

板厚 幅450以下
0.20以下 ±0.03
0.20を超え 0.25以下 ±0.03
0.25を超え 0.45以下 ±0.04
0.45を超え 0.70以下 ±0.04
0.70を超え 0.90以下 ±0.05
0.90を超え 1.1以下 ±0.05
1.1を超え 1.7以下 ±0.06
1.7を超え 1.9以下 ±0.06
1.9を超え 2.4以下 ±0.08

アルミ系(A5052)

 板厚幅450以下
0.25以下 ±0.03
0.25を超え 0.45以下 ±0.04
0.45を超え 0.70以下 ±0.04
0.70を超え 0.90以下 ±0.05
0.90を超え 1.1以下 ±0.05
1.1を超え 1.7以下 ±0.06
1.7を超え 1.9以下 ±0.08
1.9を超え 2.4以下 ±0.09

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